らくがき帳

2007年1月17日・梵天祭編

今日は秋田市の『太平山三吉神社』で行われた 「梵天(ぼんでん)祭」に行ってまいりました!

このお祭りは、地元企業や学校、各町内ごとに製作した「梵天」を神社に奉納するものでして、今年は72団体が85本の梵天を奉納したそうです。

 

梵天は高さが2~3メートルほどあり、円筒形に編んだ竹篭の上に布を巻きつけて、色とりどりの紙や布を飾りつけたものが主流のようですね。

昔ながらの、稲穂で作った梵天もまた味わいがあっていい感じですな。

幼稚園や小学校の「子供ぼんでん」は小ぶりで、色紙で作ったカラフルな飾りがぶら下がっていましたよ。

ちなみにきりたんぽの『さいとう』の梵天は、焦げ目がついたきりたんぽを模したものになっていました(笑)

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ほら貝の音と「ジョヤサー!ジョヤサー!」の掛け声とともに、それぞれの梵天の担ぎ手たちが勢いよく石段を駆け上がって、神社に突入していきます。

時には梵天がダンゴ状態になったり、先を争ってもみくちゃになったりもするので、間近で見るとけっこう迫力がありますな。

祭りも後半に差し掛かったころ、アナウンスと共に、お守りをたくさんぶら下げた梵天が境内にやってきました。

ご利益があるとされているこのお守りを手に入れようと、一斉に梵天に群がり、お守りを引きちぎる観客達。

ものすごい勢いでお守りはなくなり、あっという間にただの梵天に姿を変えてしまいました。「ハイエナ」という言葉が脳裏をよぎりますな(汗)

この間、係の人がミカンやらなにやらも放り投げていて、みんなそれをキャッチしようと燃えているので、のんきにカメラをかまえていると少々危険かもしれません(汗)

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祭りの一番最後には、「村梵天」という、地元の各町内による梵天奉納が行われます。

この「村梵天」が一番激しい争いが起こるものでして、一番先に梵天を奉納しようとする担ぎ手たちと、それを阻止しようとする者達がもみあいになり、本殿周辺で激しい攻防が繰り広げられるのですよ。このお祭りが「けんか梵天」と呼ばれるのも納得です。

各町内の梵天はダンゴ状態になって、我先にと勢いよく石段を駆け上がっていきます。

本殿の入り口で各梵天はもみくちゃになり、飾りの布や色紙を無残に引きむしられる梵天もあれば、棒が真っ二つに折れてしまう梵天、つぶされてぺちゃんこになってしまう梵天などが続出。

 

男衆たちの激しい攻防によって 会場は熱気に包まれ、かなりの盛り上がりを見せます。境内で喧嘩が起こり、近くにいた人や警官たちがあわてて止めるという場面も見られました。

下は、激しい戦いの後の図。(このあとすぐに掃除されていました)

奉納された梵天は、本殿のすぐ脇に飾られます。色とりどりの梵天が所狭しとひしめきあっていて、なかなか壮観な眺めですな。

 

近くで見ると梵天はかなり大きい上、斜めにせり出して並んでいるので、今にも倒れてきそうでちょっと怖いかも。

梵天祭は初めて見たのですけれど、間近で見ると活気と迫力があって面白かったです。機会があれば来年もまた見に来たいと思いました。

ちなみに夕方のニュースを見てみたら、私の後姿が一瞬だけ映っておりました(笑)

 

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