らくがき帳

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そのまま遊歩道に沿って進んで行くと、「青池」と書かれた看板がありました。池を見渡すことができる場所に、木製の遊歩道と観覧台が設置されています。

そして、こちらがその青池!その名の通り、まるでブルーのインクを流し込んだかのように、真っ青な色をしていますよ!

水は透き通っていて、池の底に沈む倒木がはっきりと見えます。周囲の木々が水面に映り込んでいて、それらが重なり合っている幻想的な風景の中を、魚がゆっくりと泳いでいきます。

まさしく「神秘的」という言葉がしっくりくる、荘厳な雰囲気。青池の前に立ち、思わず時を忘れてその光景に見とれてしまいました。

ちなみにもっとも池の色が青く見えるのは、よく晴れた日で、なおかつ11時~13時くらいの、日が高い時間帯とのこと。

今日は、時間はちょうど12時過ぎぐらいなのですけれど、空は薄曇りで時々小雨がぱらつくというあいにくの天気です。晴れた日に見たらおそらくもっと綺麗だったと思いますが、この天気でもこんなに水が青いだなんて思いもよらず。

池の水自体に色が付いているわけではなく、水を汲み上げてみると無色透明なのだそうです。でも池を眺めている人の目には、不思議とこのように青く映ります。

なぜ青く見えるのかという理由は、実ははっきりわかっていないそうなのですが、同じように青く見える北海道の「神の子池」などは、池の形状と水質、地質、そして太陽光線の反射の絶妙なバランスで綺麗な青色に見えると聞いたことがあるので、おそらくこの「青池」も同じように絶妙なバランスで澄んだ青色に見えるのかもしれません。

先ほど見た「鶏頭場の池」のすぐ近くにあるのに、水の色が全然違うのが不思議ですね。最初にこの池を発見した人は、さぞかし驚いたに違いない。

観覧台から青池を眺めながらそんな風に思いを馳せていたら、ガイドさんに連れられた50人ぐらいの団体観光客が、どやどやと青池の前にやってきましたよ。

十二湖はメジャーな観光地だからなーと思いながら見ていたら、池に着いて5秒もしないうちにガイドさんが 「はい、写真を撮ったら帰ってくださーい」と、団体観光客の列をUターンさせていたのにびっくりしました。

水の青さに感動したり、神秘的な雰囲気にしばしひたる時間は、ツアー客には与えられないというのか…!(汗) お客さんの方もそれで満足げなのがまた訳わからん(汗)

 

そんな人間達の思いをよそに、青池は静かに佇んでいます。紅葉の時期も見事そうなのですが、実際は秋になると落ち葉で池が覆われてしまい、ボートを出して葉っぱを回収してもなかなか追いつかないのだとか。青い湖面を存分に堪能するのならば やはり春~夏が良いということですな。

いつか天気がいい日に、もっと深い青色の様子を見に来たいなーとも思うのですが、今回見た青池の様子だけでも十分満足です。来て本当に良かった。

 

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