2005年10月20日・シベリア超特急編
水野晴郎氏といえば、独特のキャラクターな上に 長年金曜ロードショーの司会を務めていたこともあり、もはや知らない人はいないのではないかというぐらい有名なお方だと思うのですけれども。
その水野氏が自ら脚本を書き、それどころか監督や制作までも担当して、あまつさえ主役まで演じてしまった映画が、この『シベリア超特急』なのです。
…なんだか、その話を聞くだけで ものすごーく不安というか、怪しげなオーラを感じるのは 私だけでしょうか(汗)
そして何の因果か、シベリア超特急のDVDをleftwingさんから借りて鑑賞する羽目になってしまいました。一体どうしてこんなことに…(悩)
まあそんなわけで、借りてきたDVDを パソコンで再生してみることにしましたよ。
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今回借りてきたDVDは『特別編集編(豪華愛蔵仕様)』で、「特別編集版」と「特典DISC」の2枚組です。
実はこの映画、バージョン違いがいくつもあるらしいのですが、このDVDに収録されているのは 「ダブルマーダー・バージョン」と 「ハンガリー・バージョン」、あと「アメリカ・バージョン」の3本です。
…なんでこんなにたくさんバージョン違いがあるのだろう(汗)
見る前から不安になってまいりましたが、とりあえず本編っぽい(?)「ダブルマーダー・バージョン」から 鑑賞してみることにしました。
(以下、重大なネタバレ等は避けていますが、気になる方は読まないほうがいいかと思われます)
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どんなストーリーなのかを簡単に説明すると…。
『舞台は第二次世界大戦の前夜。イルクーツク駅を出発し、闇夜を走るシベリア超特急の1等車には、各国の軍人や書記官、女優、商人、少数民族の末裔等々、人種も経歴もさまざまな、計10名の人間が乗り合わせていた。ところが、完全密室であるはずのその空間で、一人、また一人と行方不明者や死亡者が…。一体犯人は誰なのか?そして、その動機とは?』
てな感じで、よくありがちなミステリードラマに思えるのですが、そんな生易しいものではなかったです(汗)
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「物語が単調」とか「カメラアングルが悪い」とか 「猛スピードで走っている列車のはずなのに、全然揺れていないし、車両の上に立って平気で戦っている」とか そんなことはどうでもいいですよ。この際目をつぶりますよ。
主役を演じている水野氏、壊滅的に演技が下手&セリフが棒読みすぎ(爆)
ミステリーのはずなのに。真剣なシーンのはずなのに、晴郎が登場するたびになぜか 謎の笑いがこみ上げてきてですね。
一番最初のセリフである 「ボルシチもー 捨てたもんじゃーなかったな。おかげで、体も、あったまった」のセリフで、ものすごい勢いで脱力しましたよ。なんだこれっ(汗) 「大根」とかそういうレベルじゃない。むしろ大根に失礼です(謎)
夕飯を食べながらDVDを見ていたんですが、「キムチ鍋は美味しいなぁ」と、思わず現実逃避するところでした。危ない危ない。
ちなみに昔、神的師匠から 「キムチ鍋にエリンギを入れると美味しい」と 教えてもらって以降、我が家のキムチ鍋には 必ずエリンギが入るようになりましたよ。 確かにいい感じでマッチしますな。師匠ありがとう。(←現実逃避から戻れていない人)
かたせ梨乃さんや菊池孝典さんは演技がうまいんですけどねー。いかんせん、主役と車掌に大きな違和感が。