……もう、演技力は気にしないことにします。映画の醍醐味はストーリーですよ!ストーリー!! 謎解きとか雰囲気とかヒューマンドラマとか、そういうのが重要なわけですよ!(必死に謎フォロー)
さて、ストーリーの方に目を向けてみると。
…矛盾とご都合主義に満ちあふれ、やたらと説明くさいセリフも満載という素敵仕様であり、もはやどこから突っ込めばいいのやら?(涙)
私も今まで長い人生を生きてきて、小説を書いたりマンガを書いたり、最近では自作ゲームのシナリオを書いてみたりと 「物語を創る」事の難しさは理解していたはずなのですが、 そういう概念を余裕でぶち壊す何かがありますな、この映画には。
「矛盾のないように物語を組み立てねば」とか 「どうやって魅力的なキャラを描くか」とか 「起承転結をどうするか」とか「物語をどうまとめるか」とか、 そういうことで悩んでいる自分がどうでもよくなるというか。
パッケージの裏には 『この映画を見るとその後の人生が変わる』と書かれており、みうらじゅんや浅草キッドも絶賛している映画だそうですが、確かに人生観は変わるかもしれない(謎)
私の中で『物語を通じて本当に伝えたいテーマは 登場人物に直接セリフで言わせたりせず、物語全体からにじみ出るようにするべき』という信念があるのですが 思いっきりセリフで(しかも唐突に)語ってるのがまた(汗)
どんでん返しだけは「…なるほど」って感じで、ちょっとだけ目からウロコが落ちましたけどね。(納得できるかどうかはまた別問題ですが)
個人的にはアメリカ・バージョンのラストの方がしっくり来るし、物語全体のテンポ的にもこっちがお気に入りです。
ちなみに、特典ディスクの中には 各バージョンの相違点一覧表が収録されているので、一目で違いがわかって便利ですな。
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おそらく水野氏はこの映画を 「低予算」とか「ウケ狙い」で作ったわけではなく、「大真面目に」作ったんだろうなーという感じがまた 独特の雰囲気をかもし出していてですね…(謎)
私はもはや「まあ…こういうのもありなのかも?」という あきらめと許容が入り混じった思いで受け入れておりました。今なら悟りを開ける気がします(遠い目)
そんなこんなで、映画の詳しい内容は書きませんが 鑑賞している時に私は思わず
「いや、どこから入ってきたんだよあんたら!」
「突然何を言い出すんだこのオヤジは!」
「何でそんなことを知っているの??」
「命?……狙われていたっけ?(汗)」
「……………ええーっ!? Σ( ̄□ ̄;」
とツッコミを入れていた、とだけ書かせていただきます(笑)
もはや、この映画は「何も考えずに受け入れる」か 「ツッコミを入れながら見る」か 「むしろ、映画を見ずに時間を有意義に使う」事をおすすめしますな。 なんていうか、つまらないわけではないのですが、鑑賞後に微妙に複雑な心境になる映画でした。
…いやあ、映画って本当にいいもんですね。それではまた! (←とりあえず、強引にまとめてみました)