らくがき帳

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イオン盛岡南SC内の『喜久水庵』で「喜久福」を買い、お次は盛岡市中ノ橋通へ。

実は私には「人生三大麺野望(←勝手に命名)」というものがあり、それは具体的には 「流しそうめんを食べる」 「わんこそばを食べる」 「稲庭うどんを作る」というものなのですけれど。

今回その一つをかなえるべく わんこそばで有名な、老舗の『東家』に行くことにしました!

 

建物は2階建てで、わんこそばを食べる場合は2階の大広間に通されます。1階では普通のそばや丼ものを食べているお客さんたちが何組かいましたよ。

わんこそばには2,600円と3,100円の2種類のコースがあり、一体どこが違うのかというと、3,100円の方は「食べ終わったお椀をテーブルの上に重ねていき、食べた数をそれでカウントする」方式であり、2,600円の方は「食べ終わったお椀を重ねずに、渡されたマッチ棒を1個ずつずらしていって、客が自分で食べた数をカウントする」方式なのだそうです。

お椀を重ねるだけで500円も高くなるというのは観光客の足元を見すぎのような気がするのですが、せっかく盛岡まで来たことだし…というわけで 結局3,100円のコースにしました。

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まずは服の汚れ防止のために青い前掛けを渡され、わんこそばの食べ方を説明されます。

手に持ったお椀に、店員さんが1杯ずつそばを入れていき、食べたら次、食べたら次というように、おわんが空になる度にどんどんそばが入ってきますよ。 「もう食べられない!」となったら、お椀が空の状態の時に蓋をすれば終了となります。

最初に運ばれてきたのは 蓋付きのお椀と薬味、そして大きな空の桶。そばは汁と一緒にお椀に入っているので、そばのみを食べて、汁がたまってきたらこの桶に捨てるのです。

 

続いて、そぼろ、なめこおろし、とろろ、海苔、白ごま等が運ばれてきます。これらをそばにのせて、味を変えるわけですな。マグロの刺身や、デザートのグレープフルーツもありました。

 

準備が整い、いよいよわんこそばへの挑戦がスタート! 店員さんが「はい、どんどん」「はい、じゃんじゃん」 「はい、もう一つ~」「はい、がんばって~」という掛け声をかけながら、お椀にそばを入れていきます。

1杯は大体このぐらい。本当にちょっぴりなので、一口で食べられますよ。

ちなみに女性の平均は30~40杯、男性の平均は60杯ぐらいだそうです。15杯で普通のもりそば1杯ぐらいの量だそうで。

1杯の量が少ないので、楽勝かも~と思いながらも、軽快に食べ進めていたのですが、50杯目あたりから「なんだかお腹にたまってきたな…」と思い始め、80杯目あたりで「さすがに辛くなってきた…」という心境に。いやしかし、ここで負けるわけには……!!

薬味や刺身で気分をまぎらわしたいところですが、その分だけ余計なかさが増えてしまうし、時間がたてばたつほど満腹感に襲われてしまう! とにかくここは時間との勝負だ!

……と頭ではわかってはいるのですが、やっぱり薬味に手が伸びて、気分を紛らわそうとしてしまうわけでして(汗)  

店員さんの「ここまで来たなら、100杯めざして頑張りましょう♪」という言葉と、わんこそばを100杯以上食べた人は 木製の「手形」を無料でもらえるという事を励みに、無心でひたすら食べる食べる。

下手に休憩しようものなら満腹中枢が働いてしまってアウトなので、止まることは許されない!余裕ゼロです。そばを食べることがこんなにも過酷な戦いだったとは…!(汗)

95杯目ぐらいでもはや胃袋の限界を感じましたが、あと少し、あと一息…!と自分を励まして、ついに100杯を突破!やったぞー!!(涙)

100杯ぴったりでやめるのも なんか芸がないかなーと思ったので(←何の芸だ) 101杯でストップしてみました。下の写真が証明書と証明手形です♪

 

時間制限はないので、もうちょっと頑張ればもっと記録を伸ばせたとは思いますが、無理をして帰りの車の中で大惨事を招いたら一大事なので、これでやめておいて正解かと。 なんだか満足感というか、すごい達成感がありますな。明日からは自分に自信を持って生きていけそうです(笑)

ざるそばに換算すると 6杯以上食べたということになりますけれど、その辺は気にしない方向性で(汗)

ちなみに、階段の踊り場のところに、歴代の挑戦者10人の名前と食べた量が書かれた 「わんこそば十傑」が貼られているのですが、1位の人はなんと559杯!!10位でもその量は319杯。

100杯ですらこんなに苦しいのに、559杯って一体……。世の中の広さを思い知った、そんな盛岡の旅でした。

 

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