船着場(?)には木製の四角い船が何隻も並んでいました。かなり小さい上に、「船」や「ボート」というよりも、なんというか「木箱」に近い造りですけれども(笑)
船の中にはバランスを取る重石代わりのブロックと木のいす、そして長い木の棒が置かれています。乗り込むときはちょっと揺れたりして怖いですが、いすに座ってしまえば安定するので大丈夫ですよ。
おばちゃんに後ろを押してもらうと、船はゆっくりと水面へ。あとは長い木の棒で舟をこげば、自分の好きな方向に進んでいくことができます。
もしも万が一船がひっくり返ることがあっても、沼の水位はひざくらいまでしかないので、おぼれる心配はありません。「水を張った田んぼ」を想像してもらうとわかりやすいかと。
ちなみに田んぼに似ているのにはわけがあり、減反政策で田んぼを減らさなければならなくなった時に、町が転作作物として「じゅんさい」を奨励したことから、休耕田を改良した沼でじゅんさいが作られるようになったのですよ。
じゅんさいはきれいな水の中でしか育たない植物なので、この沼の水もかなりきれいですね。水面をのぞきこむと、タニシがいたり、カエルがいたり、めだかが泳いでいたりと、非常にのどかな光景を見ることができます。
はじめにおばちゃんから船のこぎ方や、じゅんさいの採り方を教えてもらった後、実際にじゅんさいを自分で採ってみることに!