そんなこんなで紙風船のすぐ近くで写真を撮っていたら、紙風船の打ち上げ準備をしていたおじちゃんが、私に向かって手招きしましたよ。
どうやらおじちゃんたちと一緒に、観光客の人たちにも打ち上げ準備をやらせてくれる模様です。おととし来た時には、打ち上げは係の人たちだけでやっていて、観光客は近くで見ているのみだったと思うのですが、去年か今年あたりから仕組みが変わったのですかね?
あっという間に紙風船の周りにたくさんの人だかりができました。みんなで紙風船下部の、竹製の輪(枠)の部分を持って支えます。
紙風船の真ん中では、バーナーを使って 熱い空気を送り込んでいます。少しずつゆっくりと膨らんでいく紙風船。
ちなみにこれは紙風船を内側から見上げた図。中はこんな風になっているのですねー。きれいな四角形に膨らんでいます。いい仕事してますな。
合図に合わせて、紙風船をゆっくりと左から右へと回していきます。枠は思ったよりも重くてずっしりしていますね。こんなに腕の筋肉を使う物だったとは思いもよらず。
今まで紙風船って、熱気球のように 「飛んでいこうとするのを皆で押さえている」物だと思っていましたが、上に引っ張られる力はまったく感じなかったです。 むしろ重い枠を皆で支えている感じ。意外ですな。
程よく膨らんできたところで、油をしみこませた「タンポ」と呼ばれる布玉に火をともし…。
「3、2、1!」という合図に合わせて、皆で一斉に手を放します!
ふわりと浮き上がり、空へと舞い上がっていく紙風船。思わず歓声と拍手が沸き起こります。
ぐんぐん高度を上げ、他の紙風船たちと一緒に 風に乗ってゆっくりと飛んで行きますよ。満天の星空の中をゆっくりと移動していくので、まるで紙風船自体が星のように見えます。