らくがき帳

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2006年10月10日・稲庭うどん製作編

稲庭うどん。

それは「日本三大うどん」に数えられるほどの有名なうどんであり、稲庭村(現在の湯沢市)で三百年以上昔から製造されている、手作りのうどんなのですけれども。

秋田県民ならば小さい頃から普通に食べている上 CMも見慣れているこのうどんを、なんと自分の手で作ることができることが判明! これは黙っているわけにはまいりますまい!

てなわけで私は さっそく湯沢市に向かって車を走らせてみました!

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手作り体験の前に、まずは実際に職人さんが稲庭うどんを作っている様子を見学することができるという 『佐藤養助』の本社へと行ってみました。

見学は予約制なので、あらかじめ電話で申し込んでみましたよ。工場は9:00~16:00まで見学できますが、CMでやっているような「手綯い」の作業は午前中でないと見ることができない上に、お昼頃には工場が昼休憩に入ってしまうので 訪れる時間帯には注意が必要ですな。

私も「手綯い」の作業が見られる時間帯に行きたかったのですが、途中で道路が渋滞していたせいで当初の予定時刻から大幅に遅れてしまい、結局手綯い作業は見ることができませんでした。残念。

工場内はガラス張りになっていて、通路から稲庭うどんの製造過程を順番に見ることができます。

これは小麦粉と塩水を練り合わせて生地を作る「手練り」と、熟成した生地を平らに伸ばして2~3センチの幅に切る 「小巻き」という作業を行う部屋。

 

タライに入れられた熟成途中の生地がたくさん並んでいますよ。これらがすべて稲庭うどんになるのですな。

「小巻き」の状態で熟成された生地は、次の日に職人さんの手で2本の棒に8の字にあやがけされていきます。CMで流れているのがこの「手綯い」のシーンですね。

この日の「手綯い」作業はすべて終了しており、私が行った時にはちょうど手綯いした後熟成したうどんを、ローラーで平べったくつぶす 「つぶし」という作業を行っていました。

もちろんうどんは機械でつぶすのではなく、全部手作業。この後の工程にも機械は一切使われていません。あらためて稲庭うどんのすごさを思い知りました。  

つぶされたうどんは、ふたたび熟成された後に、次の部屋で職人さんの手によって 三尺六寸(=約109センチ)の長さに均等にのばされます。

 

30センチぐらいの長さだった生地が、職人さんの手にかかると、するするっとのびていきますよ。途中で切れたりすることもなく、きれいなのびっぷりです。 CMで麺がハープの弦みたいになっているシーンがこれですな。

のばされたうどんは、隣の乾燥室で一晩かけてゆっくりと乾燥させます。

天井に大きなファンが何個もついた部屋の中に、うどんがかけられた什器が十何台も並んでいる様子は、なかなか壮観ですね。

乾燥されたうどんは、同じ長さに断裁された後に選別されます。

この選別作業ももちろん手作業! なんと職人さんたちが1本1本目で見て、太さや形をチェックして手でよりわけていますよ!

 

普段何気なく食べている稲庭うどんですが、こんなに手間暇がかけられているものだったとは…。

生地作りから出荷されるまでは丸4日がかり。そしてすべての工程が手作業。今度から稲庭うどんはありがたい気持ちでいただくことにします。

おみやげに、なんとうどんの切れ端をいただきました♪ 大きな段ボール箱の中に 太さがバラバラな短いうどんが入っていたのですが、それを1人ビニール袋1枚分詰め放題でしたよ!

応対してくれた人も気さくな方で、「袋をトントンってするとたくさん入るよ~」と、ニコニコしながら教えてくれました。

家に帰ってから茹でてみましたが、やはり長さが短いために普通のうどんよりは食べにくいものの、味は市販のものと同じ、美味しい稲庭うどんでした。

 

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