さらに海岸線沿いに101号線をどんどん進んでいくと… 「日本一の大イチョウ」と書かれた案内板がちらほら見えてきましたよ!
案内にしたがって先へと進んでいくと、ありました!見上げるほど大きなイチョウの巨木…
……って、葉の色が緑色じゃないか!! Σ( ̄□ ̄;
どうやら私がライブカメラを見た時は、日差しの関係で黄色っぽく見えていただけのようです(汗) 葉はまだまだ鮮やかな緑色ですよ。なんてこった。
いやしかし、いずれ緑色の状態の木も見に来たいと思っていたので、全然問題ないですよっ。
そんなわけでさっそく木に近づいてみましたが、本当に大きくて、とてもカメラのフレームに収まりきれません。まるでトトロに出てくる大クスノキのような迫力!
高さは約31メートル、幹周りは約22メートル。樹齢は何と1,000年以上!
これが、古くから御神木としてこの地で崇拝され、2004年の9月に「国指定天然記念物」に指定された「北金ヶ沢のイチョウ」なのです。
近くに立つと、まずその迫力に圧倒されます。御神木といわれる理由がよくわかりますね。
木の根元からたくさんの子株が生えていて、それらの幹が気根と絡み合って融合し、一本の巨木の形になっていますよ。生命力の強さと素晴らしさをひしひしと感じます。
この木は「垂乳根(たらちね)のイチョウ」とも呼ばれているのですが、その「垂乳根」とはこちらのことです。木の幹の途中から鍾乳石のように垂れ下がる、円錐型の不思議な突起。
これはいわゆる「気根」と呼ばれる物で、枝の重さを支えるために、木自身が真下に向かって伸ばすものなのだそうです。古いイチョウの大木には、このような気根が垂れ下がっていることが多いそうですよ。
これらの気根の形が、垂れた乳の姿に似ていることから 「垂乳根」と呼ばれるようになり、乳の出を良くする御利益があると言い伝えられてきたそうです。
木の裏側に回りこむと、そこには気根がびっしり! すでに地面に到達しているものもあります。一体どれだけ長い年月をかけて ここまで気根を伸ばしたのだろうと思うと、なんだか気が遠くなりそうですよ。
懸命に気根を伸ばしていても、やはりここまでの大木となると自重を支えきれないので、一部の枝は折れ曲がり、枝先が地面にくっついてしまっていますね。
下から見上げると、そこには鮮やかな緑色のカーテンが、サヤサヤと音を立てて揺れていました。
1,000年という時の長さの前に、ただ言葉もなく立ち尽くすのみ。我々人間はなんというちっぽけな存在なのだろうか…と、思わず哲学したくなる雰囲気です。 青森にこんな場所があったとは…。