らくがき帳

次のページへ→

2009年2月15日・六郷の竹うち編

今日は、美郷町六郷で行われるお祭りである『六郷の竹うち』を見に行ってきました。

このお祭りは、町が「南軍」と「北軍」の2つに分かれ、各々が3~4メートルもある長い青竹を持ち、合図と共に一斉に竹でバシバシ打ち合うという、この地方に伝わる伝統行事なのですよ。国の重要無形民俗文化財に指定されているそうです。

勝負は3回行われ、北軍が勝てばその年は豊作、南軍が勝てば米の値段が上がると言われています。

会場となる諏訪神社前の広場周辺に行ってみると、頭に工事用やバイク用のヘルメットをかぶった男衆が、文字通りひしめいておりました。すでにお酒を飲んでかなり酔っ払っている人や、茶髪でニッカポッカを身にまとった、いかにも「血気盛んな若者」といった雰囲気の人も非常に多いですな。

 

そんな中、会場に設置されたスピーカーからは、この地方に伝わる「鳥追い唄」がずっと流れています。

子供の歌声で童謡風に 「♪ホーイホイ 鳥追い ホーイ♪」と歌っているので、なんだかのどかな感じだな~と思いきや、「♪いちばんにくい鳥こ 烏と雀 尾羽切り 首切り 塩俵さ ぶちこんで 佐渡が島さ 追てやれ 追てやれ♪」と 実はものすごく物騒な歌詞であることが判明(汗) 六郷恐るべし。

ちなみにこの地方のかまくらは、半球状ではなくて 「鳥追い小屋」と呼ばれる、真四角で天井がない形のものです。屋根の部分にはすだれやむしろがかけてありますよ。

 

夜8時になると空には花火が上がり、角笛のような形の大きなラッパが 「ボヘー」とか「ボエー」と音をたててあたりに鳴り響きます。手に持った竹を打ち鳴らして気勢を上げる男衆。 会場は異様な熱気に包まれます。

合図と共に、いざ戦いの火蓋が切って落とされる!

 

次のページへ→

らくがき帳に戻る