らくがき帳

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サイレンの合図と共に、竹を持った男衆が叫びながら、北軍側と南軍側から勢いよく駆け出し、長い竹でバシーッ、バシーッっと打ち合います。

 

長い竹はしなり、ぶつかり合い、割れて飛び散り、広場はもはや「修羅場」や「合戦場」とでもいうべき雰囲気に。

本部の人がマイクで何度も 「竹での打ち合いです!伝統行事です!素手での殴り合いではありません!」と呼びかけているのですが、血気盛んな一部の若者は、そんなことは関係ないとばかりに、転んだ人を容赦なくバシバシと竹で打ったり、素手で殴りかかったり、後ろから羽交い絞めにしたり、ひどいものになると1人を5、6人で取り囲んで思いっ切りガスガスと蹴り飛ばしていたり。荒っぽいお祭りだとは聞いていましたが……いやしかし…(汗)

要するにこれは、若い衆が酒を飲んで大騒ぎしてストレス発散する系の祭りなのかなーと思ってみたり。もちろん、ちゃんと竹で打ち合っている人が大多数なのですけれど、やはりケンカの末に救急車で運ばれる人も出ておりました。

ある程度打ち合ったところで鐘が鳴り響き、1回戦終了。同じように2回戦が終了した後、広場の真ん中にある2個のわらのかまくらに火がつけられます。

そしてその火で、願い事等を書いた「天筆」と呼ばれる5色の布を、子供達が次々に焼いていきますよ。

 

布は燃え、風にのって勢いよく舞い上がります。

天筆焼きが全て終わったところで、なんとそのゴウゴウと燃える炎を挟んで、竹うちの3回戦が行われます!

これが最終決戦とあって、男衆は盛り上がり、竹の打ち合いも激しさを増して、広場ではまさに「戦」が行われているかのようです。燃え上がる炎からは熱風が吹き上がっていますよ。

激しい打ち合いの末、どうやら勝ったのは南軍の模様。ということは、今年はお米の値段が上がるということですな。

そして戦いの後には、折れた竹がたくさん転がっておりました。

最後は神社をバックに花火が景気よく打ち上がり、お祭りは無事に終了。

 

そんな感じで、六郷の竹うちを間近で体感した一日でした。

 

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