この巨大なトイレットペーパーのような物は、印刷される前の新聞紙です。
新聞紙2枚分の幅の物や3枚分の幅の物など、ロール紙の大きさは何種類かあり、その日の新聞のページ数に合わせて、使用する紙を使い分けるのだとか。
このロール紙は本当に大きく、重さは1トン以上あります。とても人間が扱いきれるような物ではありません。下敷きになったら死んでしまうこと間違いなし。
ではどうやって運んだり輪転機にセットしたりするかというと…。
アマリリスの曲を奏でながら、真っ赤な機械がゆっくりとやってきました。
よく見ると床に銀色の誘導ラインが引いてあり、それに沿って赤色や青色の機械たちが動き回っています。実はこの機械で紙を自動的に運搬するのですよ。
動き回る機械からは常にモーツァルトの曲が流れています。このように音で機械の接近をアピールして、人身事故が起きるのを防いでいるのですよ。 ちなみに曲は「アマリリス」や「モーツァルト40番」などがありました。
ロール紙を輪転機にセットしたところ。この状態の機械が、文字通りずらりと並んでいます。稼動している状態はさぞかし迫力があるに違いない。
ではこのロール紙はどこから来るのかというと、製紙工場から運ばれてきます。ちなみに紙をトラックから積みおろしする機械も、特殊な構造の物が使われているそうですよ。
運ばれてきた紙は「紙庫」に保管され、必要に応じて機械で運搬・セットされます。
この紙庫もまた機械で管理されており、何月何日に何段目の棚に入れたか、そしてそれを何月何日に使用したかという記録が、すべて残っているそうですよ。 何から何までオートメーションなわけですな。
そんな超ハイテクで最新鋭設備を備えたこの工場ですが、制御装置が一昔前の特撮に出てきそうなデザインなのもまた、個人的にツボですな(笑)
最後は最初の会議室っぽい部屋に戻ってきて終了。粗品と見学記念新聞をもらって帰ってきました。
普段何気なく読んでいる新聞ですが、どのように作られているのかということを、今回詳しく知ることができて、面白かったし勉強になりましたよ。見学会に参加して本当に良かったです。