秋田市を後にし、最後は大仙市大曲へ。大仙市の「飯田沼つり公園」で『飯田五社競演花火大会』が行われるのです。
19時に始まるというので会場に向かったのですが、大雑把な場所しかわからずに、周辺をしばしうろうろしてみたり(汗)
橋の上から河川敷に車がいっぱい停まっている様子が見えたので、そこに向かって車を走らせたら、ようやく赤いライトを持って誘導している人たちを発見しました。良かった。
さっそく河川敷に車を停めて、他の人の後について川辺を歩いて行くと、明かり一つない真っ暗闇の草むらに、何十人もの人が集まっておりました。しかもレジャーシートを敷くでもなく、その場にただ立っていますよ。 普通の花火大会とはちょっと違う、なんだか不思議な光景ですね(汗)
実はこの花火大会は、大仙市にある花火会社5社の、若手花火師さんたちによる競演なのです。
そして今日は「花火鑑賞士認定試験」という資格試験が、同じく大仙市大曲で行われる日でもあります。解説者らしき人を取り囲むようにしてこの草むらに集まっている人たちは、試験の後に花火を見るためにやってきた受験生の集団なわけですね。
土手の上には、レジャーシートやイスを持参した人たちが、花火が上がるのをこれまた楽しげに待っていますよ。とりあえず私も、持ってきた折りたたみイスに座り、集団の近くで花火見物をすることにしました。
-----------------
そしていよいよ大会開始時刻になりました。解説者らしき人が挨拶をし、ハンドマイク片手に司会進行や花火の解説をするのですが、終始ノリがよくて面白かったです(笑)
打ち上げ数は約700発、出店もなければBGMもないという、本当にこじんまりとした花火大会なのですけれど、これがなかなか見ごたえのあるものでしたよ!
まずは4号玉5連発の部。「万華鏡の世界」「ほおずきの詩」などのタイトルが付けられた花火が次々に打ち上げられていきます。
これは「ほおずきの詩」の中の1つ。オレンジ色で、ちゃんとほおずきの形をしていますね。
間隔が開きすぎる事もなく、ちょうど良いペースで花火が上がっていくのが嬉しいです。打ち上げ場所が近いためか、臨場感がある点も素晴らしい。
ミニスターマインの部では、創作花火がこれまたたくさん! 「すすき揺れトンボ飛び交う秋の月」では、ススキの穂のような形の花火とトンボ型の花火が上がります。
「南国ヤシにひまわり満開」では、その名の通りヤシの木の形の花火とひまわり型の花火がポンポン上がっていきます。
どの花火も、自分が持つ技術とアイディアを惜しげなく注ぎ込んでいるのが伝わってきて、見ていてすごく楽しいです。素晴らしい。
こちらは10号割物の部の「蝶の戯れ」です。これもまさしく蝶の群れといった感じで華やかですな。
続いて四重芯や八重芯の花火が上がっていきます。綺麗なのはもちろん、火花の色が次々に変わったり、一瞬フッと消えた後にまた現れたりと、様々に変化するので見ていて飽きないですね。
花火鑑定士の卵たちから見ても素晴らしいのか、「おおっ!!」という歓声や大きな拍手が沸き起こっていました。
最後のフィナーレ花火ではワイドスターマインが打ちあがります。はじめに和火が次々に打ちあがり、続いて様々な花火が次々と打ち上げられていきますよ。
最後の30秒間は、息もつかせぬ猛ラッシュ!
大曲の花火を思い出すようなハイスピードで、惜しげもなくポンポンポンポン花火が打ち上げられていきます!
約30分ほどで終わる花火大会でしたが、テンポがいいし内容も充実しているしで、最初から最後まで楽しむことができました。
あいにく雨模様で、傘をさしての鑑賞になりましたけれど、そんなことは全然気にならなかったです。
できれば来年も見に来たいのですが、会場に来る時に散々迷ったので、次に来る時に道を間違えないかどうかが心配です(謎)
夕飯は、大仙市戸蒔にある『ごはん屋カフェ 風舎』で 「クリームシチューハンバーグ(880円)」を食べました。シチューの上にはエビが乗っているし、ハンバーグも美味しくて満足♪
そんな感じの、すごく充実した一日でした。