らくがき帳

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二葉町を後にし、お次は巡回バスで横手公園へ。

バスの中ではガイド役のおじさんがマイクで、かまくらや横手の歴史等の案内をしてくれているのですが、訛りがひどくて県外の観光客が半分ぐらい聞き取れていなかったり、話がまとまらずにグダグダしっぱなしなあたりもまた、味があって面白いです(笑)

横手公園に着き、細い道を進んでいくと、かまくらの向こうに『横手城』が見えてきました。横手公園には前にも一度来たことがありますが、あたりが暗いとまったく別の場所のように見えますね。

長い石段を登っていくと、お城の下に着きました。ここにもかまくらやミニかまくらがいくつか作られています。かまくらの期間中横手城が開館中だったので、入ってみようかと思ったのですが、入館料がかかるというので、外から見るだけにしてみました。

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さて、先ほどから何度か書いていますが、大きなかまくらの中には地元の方々が待機しており、通りかかる観光客を招いて、おもてなしをしてくれるのですよ。

せっかくなので一度かまくらに招かれてみたいなーと思っているし、かまくら館の近くでも、二葉町のかまくらでも 「あがってたんせー」と何度か声をかけられたものの、今ひとつ入る勇気がないまま、ここまで来てしまいました。

…なぜなら、以前かまくら祭りを見に行った人のブログで、『子供達に招かれてかまくらの中に入ってみたら、招いてくれた子供達はあまり話をせず、一緒のかまくらの中にいた観光客もこれまた全然話をしないもので、かまくらの中には非常に気まずい空気が漂っていた』的な日記を読んだことがあるのですよ(汗)

なんとなく自分も同じ事態に陥りそうなので、かなり躊躇していたのですけれど、ちょうど横手城の前のかまくらで中に招かれたので、意を決して入ってみることにしました!

かまくらの中にいたのは、若い女性が2人。中に入ると、七輪の上にお餅をのせ、紙コップに甘酒を入れて手渡してくれましたよ。甘酒にはアルコールが入っていないというので、 安心していただきました。体が芯から温まりますな。

かまくらは水神様をおまつりしている物なので、まずはお賽銭をあげて祈願。後はお餅が焼けるまでの間、何か話でも…と思うのですが……。

……かまくらって、高さが3メートルぐらいで 直径も同じく3メートルぐらいで、その真ん中に七輪を置いていて、上はドーム状になっているという、なんというか、かなり「こぢんまりとした空間」なわけでして。

そんな中、見知らぬ人とひざをつき合わせながら座るというのは、それだけで妙に息詰まる感じがするんですけど(汗)

とりあえず一生懸命話そうと試みるものの、話し下手な私は 「ずっとかまくらの中にいて寒くないですか?」的な、1日に何十回も聞かれていそうな質問ぐらいしか思い浮かばず、会話が弾まないことこの上ない。…もうお餅とかいらないから、どこか遠くへと旅立ってしまいたい!今すぐっ!!(涙)

ちなみに、何とか交わした会話によると、このかまくらの中にいた女性2人は学校の先生で、今日は夕方6時からここにいるのだそうです。土日になると1日に100人以上の観光客がこのかまくらを訪れることもあるそうですよ。

そして、この大きなかまくらは、なんと自分たちで作った物なのだとか! 毎日、仕事が終わってからかまくらを製作し、周りのミニかまくらは子供たちが作ってくれたそうです。素晴らしい。

とりあえず、そんな感じの初かまくらでした。いやあ、かまくらがこんなにも 緊張感のある祭りだったとは思いもよらず(←違)

もちろん、普通程度に世間話ができる人にとっては、地元の方との語らいを楽しめる良い機会だと思われます。

 

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